【コラム】他は是我に非ず~いつやるか?今でしょ!

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【コラム】他は是我に非ず~いつやるか?今でしょ!
【コラム】他は是我に非ず
「いつやるか?今でしょ!」そう聞いて思いつく禅語と言えば、わりとあるのですが・・今回はこのエピソードを。

日本における曹洞宗をお開きになった方といえば・・・道元禅師。
その道元禅師の、中国での有名なお話。

暑い日中に、年老いた僧侶が汗だくになって野菜を干していました。
そこで道元禅師は老僧に声をかけます。
「あなたはだいぶ年を召していらっしゃる。修行の浅い人たちに、この仕事をさせたらどうですか」と。
すると老僧は「他は是我にあらず。」と答えるのです。
その意味は『他人がしたことは、私がしたことではない』と。

では・・と道元禅師はさらに声をかけます。
「仰るとおりでしょう。それでは、せめてもうすこし涼しい時間帯に野菜を干したらいかがですか。」と。
すると老僧は「更に何れの時をか待たん。」と答えたのでした。

『いまやらずに、いつするというのか!』

いつやるか?今でしょ!

この言葉は、すべてのことに通じるものがあります。
仕事にも、家事にも、そして坐禅にも。

誰のためでもない。究極を・・さらに突き詰めてみれば、すべて自分のためである。

しかし、やるからには甘やかしてはいけません。
「人に親切、己に辛切」
そうすればきっと、まわりの人にも優しくなれる。

四の五の言わず、なぜ坐禅するのか?今するのみぞ!
「更に何れの時をか待たん。」に“いつやるか?今でしょ!”のポイントがあるように思えますが、大切なところは“他は是我に非ず”にあるようです。

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※6月のごほうび坐禅会※
6月17日(月)19:30~
http://www.facebook.com/events/334688863300491/

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