【コラム】「サトリ」という鳥
「いろはにほへと―鎌倉円覚寺横田南嶺管長ある日の法話より〈2〉」が発売されました。
円覚寺管長 横田南嶺老師の法話と、円覚寺の四季折々の風景写真がまとまっています。
その表紙に、カワセミという鳥がうつっているのですが、序文に管長様が文章を載せています。
カワセミを撮影するのも難しいが、寺にはもっと難しい鳥がいる。その鳥は「サトリ」という。「サトリ」はどんなカメラにも写りはしない。絵にも描けない。意識すればもう飛んでいってしまう。「サトリ」は難しい。しかし、何かひとつのことに無心に打ち込んでいるとき、そこに「サトリ」は現れるかもしれない。ふしぎな鳥である。
「二匹目のどじょうを狙う」と言いますが、「一匹目」は偶然のしろもの。
「サトリ」は「一匹目のドジョウ」のようには見つからないものです。ましてや「二匹目のドジョウ」なんて・・。
精一杯生きたとき、「サトリ」がいた。そう気付くことができるのかもしれません。確証のないところが、人生面白いのでしょうが。これは事実なのでしょう。
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※7月のごほうび坐禅会※
7月23日(火)19:30~
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