【坐禅あるある】第9炷『“はじめは”体は硬い方がいい』
足を組む、というのはなかなか難しいことです。とくに体が硬い場合は・・無理!
ぼくも修業道場に入りたての頃は、片足が浮いていました。
坐禅会をしていると、足を組むことができない方が多くいらっしゃいます。ヨガなどでも「体がかたくって・・・」と謙遜される方がいらっしゃいますが・・。
ぼくは、『体は硬い方がいい』と思っています。
もちろん、だんだんとやわらかくする努力をしていただきたいと思います。しかし『“はじめは”体が硬い方がいい』んです。
坐禅でも、仕事でも、何事においてもですが、初心者がベテランの人に勝てる部分はどこでしょうか?
回数・経験・時間を重ねているのがベテランです。もちろん、それに勝るものはないのですが・・・唯一勝てること。
それは、『気持ち・志(こころざし)』なのではないかと。
ベテランでも気持ちがこもっていなかったら、頼んだり・任せたりしたくないですよね?もしかしたら、慣れにまかせて失敗するかも・・などと安心できないこともあるでしょう。
不二の会のモットーは「みんな初心者」。
ベテランの人でも、「みんな初心者」なんです。初心者の気持ち・志で参加してもらう、ということです。
『“はじめは”体は硬い方がいい』のは、初心者の気持ちを味わう大切さなのです。
『体が硬い人』の利点は、はじめに体が硬かったとき、どんな気持ちだったか覚えていることができます。気持ちの変化に気づきやすいんです。成長にも気づきやすいでしょう。
体が柔らかい方が足を組むのが簡単です。
でも本当の目的は、心を調えること。下半身の安定は準備段階にすぎません。
体が硬くてもなにも問題ありません。むしろ利点となりそうです。
しびれ、痛みに人間は慣れません。この部分も、そういうことなのかもしれませんね。
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※8月のごほうび坐禅会※
8月23日(金)19:30~
http://www.facebook.com/events/368041263325576/