【坐禅あるある】第1炷『坐禅と座禅の違いって?』
仏教ブームの風が吹いている今日この頃。実際にお寺へ行って体験してみよう!と、ツアーも人気のようです。
そんな仏教ブームの中で、禅宗寺院はウーンとうなっていることがあります。
それは・・・
「坐禅」と「座禅」の表記について。
ここには違いがあるわけですが、みなさんご存じですか?
『坐禅と座禅の違いって?』
「ざぜん」は、正式には「座禅」ではなく「坐禅」と書きます。
なぜ「坐禅」なのかというと、字の意味の違いです。
「坐」はすわる動作のことを、「座」はすわる場所のことを、指し示しています。坐禅とは行為のことですから、坐が正しいわけですね。
“坐禅とは行為である”ことの根拠としては、お釈迦様が屋根の無い場所で坐禅をした、ということに由来します。
ただ、「座禅」も正しいといえば、正しいわけです。
それはなぜかというと、「座」は常用漢字だから!
常用漢字(「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すもの」(内閣告示))に含まれている「座」が新聞や広告で使われるのも、間違いではないのでした。
でも、正しくは「坐禅」ですから!
ブログや、ツイートするときなど、「坐禅」でお願いしますね!
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ちなみに、2010年の改訂では、「坐」はまたしても常用漢字から外れています。
ブログやツイッターでどちらの漢字を使うかは、悩みどころです。「座禅」で検索する方がヒットしやすいですから。でも、正しいのは「坐禅」だし。ウーン・・・。