【坐禅あるある】第10炷『心を調える(坐禅中の心の持ちよう編)』
陽岳寺は都道の交差点にあります(葛西橋通りと清澄通り)。おかげさまで駅から来ると分かりやすいのですが、車の通りが多いぶん音が気になります。
坐禅中は、とくに。
坐禅というと、じっと静かにしているわけですから、いろいろなことが気になってきます。
耳栓をするわけではありませんから、音が聞こえます。鼻をつまんでいませんから、お線香の匂い。目を閉じませんから、本堂がみえる。蚊が飛んでいる。ゴミが落ちている。かゆい。腕時計ない方がよかったな。メガネじゃま。ケータイのバイブきったっけ。クーラーうっさい。
・・・刺激がはいってくることを止めることはできません。
でも、その後を止めることはできます。しかし、動き回るそのこころに自身が気付かなければ、止めることもできないでしょう。
モンキーマインド。
モンキーマインドとは、お猿のように動き回る「こころ」のことです。まわりを見渡してはウキウキ、手にとって口にいれてはウキウキ、歩き回ってはウキウキ。
刺激にふりまわされている状態のこと。
では、どうすればいいか。
刺激がはいってきたら、はいってきた時点で止めることです。
「ゴミが落ちているな」→「掃除してないな」→「500円かえせ」
「ピーポー鳴っている」→「消防車?救急車?」→「パトカーってどんな音するっけ」
・・などと考えを続けていかないようにする。そしてすぐに呼吸法に集中することです。
「ゴミが落ちている」→終了(呼吸法に集中)
「ピーポー鳴っている」→終了(呼吸法に集中)
第6炷『念起即覚』に書いたように、誰だろうと、念は起こります。起こったところで気付いたならば、その念は雑念ではなくなる。
ひたすらに呼吸法へと戻っていく。こころを振り回さない。自分で自分のこころをとっ捕まえる練習です。
とっ捕まえることに忙しくて時間が過ぎることを忘れるかもしれませんね。
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※8月のごほうび坐禅会※
8月23日(金)19:30~
http://www.facebook.com/events/368041263325576/