【コラム】石の上にも三年
石の上にも三年。
このことわざの”三年”は長い年月をあらわす言葉で、同じ場所に何年もいることだそうです。
とりあえず、今年の夏で修行道場から帰ってきて早三年。すこしまわりが見えてきたと思う。
修行道場では「江湖(ごうこ)」といって、ノーマル・オーソドックス・どこへいっても通用するやり方を必修している。しかし、地元やお寺に入れば「郷に入っては郷に従え」で「“その場の”江湖」がある。曹洞宗が多い場所では、臨済だろうと曹洞宗のやりかたの葬儀をすると聞く。
さて、陽岳寺のやりかたは少し変わっている。住職のやりかたは法話の幅をひろげる方法として、斬新である。
斬新や革新は、驚きにつながる。驚きからでしか人は学ぶことはできないと先人は言ったが、良い驚きもあれば、拒否の驚きもある。
一年目、住職はすばらしいものを作ったものだと習い修めていた。
二年目、自分でも作り始めてみるが苦労し、住職の苦労を知る。
三年目、いいものだが難しいので、自分というフィルターを通し解釈しはじめる。悪い面にフォーカスし疑問ももちはじめる。
そして四年目、今のやり方は最高ではないと知る。知りながらもこの仕事をするしかない自分の不甲斐なさ、拒否の驚きを防ぐようにするケアーを考える。
江湖から今へと変化させた住職と、今を与えられた私ではプロセスが違う。世襲や相続のいいところは、このプロセスを飛び越えられるところ。しかし、なにかのやりかたでプロセスを見る必要はあるはずなのだろう。逆行も大事なのだと思う。
写真は、シンガポールのチャイナタウンの中心部にある巨大な仏教寺院「新加坡佛牙寺龍牙院」。
1Fのホールで法要をしていた。マイクを持った黄色い袈裟を着た僧侶が、けだるそうに首をかしげお経をとなえていた。
こうやって法要をする。大事なことだ。
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※ごほうび坐禅会※
10月28日(月)19:30~
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※ごほうびYOGA※
10月31日(木)19:30~
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11月10日(日)15:30~
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※ゆったり寺ヨガ※
11月16日(土)17:00~18:00
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